永遠の足跡

僕が歩いてきた道を　振り返ったことがありました
そこには二つの足跡がくっきりと見えました
ああ　二人で一緒に歩いてきたんだなと思いました
二人で歩いてきた道を　ある日 振り返ってみました
二つの足跡は、一つだけになっていました
ああ　これからは、一人だけで歩いていくんだなと思いました
一人淋しく歩いてきた道を　今、振り返りました
二つの足跡は、一つになって見えただけでした
君がくじけた僕を背負って歩いたからでした
足が痛いから、もう降りてよ、と君が言いました
歩いてきた道を　明日も、振り返ろうと思います
一つになったり二つになったりする足跡
ある晴れた日の公園で
池のほとりのベンチに白髪の老婆が一人座っていました
老婆が立ち去ったベンチの下に
二つの足跡が残っていました