花はいつか花のない茎になる

菜の花
花はいつか花のない茎になる
一瞬 淋しいと思うことがあっても
寿命をまっとうし つぎの花が咲くまでの一時の別れ
来年また会える
今日の朝日新聞の天声人語に・・・
茎のない花、花のない茎が、この春、各地で痛ましい姿をさらしている。
美への嫉(ねた)みでもあるまいが、切ったり、踏み荒らしたりする犯罪
が後を絶たない
▼前橋では今月上旬、目抜き通りのチューリップ約千本が切られた。
警戒を強めたものの、再びやられた。2度目の事件では、根の近く
までえぐったものもあった。「憎悪を感じる」と言う緑化担当者の
印象が恐ろしい
▼福岡、静岡県でもチューリップが荒らされた。静岡の花は、落命
した女性サーファーを偲(しの)んで仲間が植えたものだ。「花に嵐」
のたとえもある。風雨に散るならやむを得ないが、蛮行の果てでは、
故人も仲間も悔しいだろう
▼他人を信じにくい世の中になりつつあるのか。きのうは長野の善光寺で、
本堂にスプレーの落書きが見つかった。寺は、五輪聖火リレーの出発地を
辞退したばかりである。境内は24時間、善男善女が自由に入れるそうだ。
だが「善」ばかりでないなら、見直しの声も出かねない
▼かくて、おおらかさの灯(ひ)は一つ、二つと消え、人を見たら泥棒と
思えとばかりに、世は息苦しさを増していく。疑心暗鬼の影さす中に、
皮肉な金言だけがてらてら光っている。やりきれない流れに、花荒らしも
落書きも一役を買っている。
人心の荒廃は悲しいですね
花の心も、人の心も通じない恐ろしい時代に生きている
でも、もっと怖いのは
それに麻痺してしまって、何も思わなくなることでしょうか
こんな悲しい記事は、
おおいに悲しみたいです。
EOS Kiss X2

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